神棚の祀り方

神棚の祀り方

神棚設置プロセス(神棚の祀り方)

あなたのお家やオフィスに「マイ神社」を持とう!

神棚を祀ろうあなたの家やオフィスに神棚はありますか?
古き良き日本の家庭やオフィスには神棚が必ずありました。 家庭では毎朝、家族が神棚の前に集まり、神様へお供え物をし、お祈りをしました。そして、日々の平穏に感謝を捧げ、家族が病気などを患った際には、全快を祈願しました。
また会社では、事業の無事と商売繁盛を祈願したのです。
神棚は家庭や会社にある、あなただけのいわば「マイ神社」なのです。
神棚に毎朝感謝の祈りを捧げることで、日々の幸福を再確認し、清々しい気持ちで暮らしを送れます。
そして家族や社員の絆が一層強まることでしょう。


神棚を設置される際は、近所の神社(氏神神社)から神職をお呼びして、神棚清祓い(きよはらい)の儀式を行ってください。

日々の作法

神棚には、基本的に米、塩、水をお供えします。お酒、お榊もなるべくお供えするようにしましょう。
1日と15日、記念日やお札や祈願をする際には、特別なものをお供えしましょう。
米、塩、水は毎朝の日供祭(にっくさい)、酒とお榊は1日と15日の月次祭(つきなみさい)で新しくお供えしましょう。

祀り方(米、塩、水の場合)米、塩、水の場合
中央に米、向かって右に塩、向かって左に水をお供えする。
お供えする順番は、米、塩、水の順番。
祀り方(米、塩、水、酒の場合)米、塩、水、酒の場合
中央に米、二列目に酒、手前に向かって右に塩、向かって左に水をお供えする。
お供えする順番は、米、酒、塩、水の順番。

参拝は二礼二拍手一礼

神棚へのお供えは家庭では家長、会社では社長または責任者が行います。
お供え後、神社と同様に二礼二拍手一礼の作法で参拝します。
二礼二拍手一礼は、まず背筋を伸ばして90度のお辞儀をします。次に胸の高さに手を合わせ、二回拍手します。最後にもう一度90度のお辞儀をしましょう。
家族や社員など複数の人で行う場合は、バラバラに参拝するのではなく、先導者に合わせてお辞儀と拍手をするようにしましょう。

神棚の祀り方

神棚は、その字の通りお神札をお祀りする社だけでなく、棚やしめ縄などを取り付け、お供え物をして初めて「神棚」となります。人の目線よりも高いところに、南あるいは東向きに設置するのを良しとしますが現在の住宅事情では、その限りではありません。マンションなど上に人が住んでいる場合は、天井に「雲」または「天」の字を貼るようにしましょう。

神棚の配置
1.雲板(くもいた)
神棚よりも上の階に人が住んでいる場合に設けられる雲を象った板です。
2.しめ縄(しめなわ)
神域と人が住む世界の境界を示すものです。しめ縄には、紙で折られた紙垂(しで)が付けられています。
3.神鏡(しんきょう)
お神札を納めた扉は閉め、中央に神鏡を置きます。
4.お榊(おさかき)
神棚の左右にツバキ科の常緑樹を供えます。毎月1日、15日には新しいお榊を供えましょう。

お神札の祀り方

神棚には、お神札をお祀りするお部屋が三つある三社造と一つの一社造のものがあります。どちらも伊勢神宮のお神札である神宮大麻、住居・事業所のある土地をお譲りいただいている氏神神社(産土神社)のお神札、あなたが敬っている崇敬神社の神札は複数でも構いません。

三社造の場合
三社造の場合
中央に神宮大麻、向かって右に氏神神社のお神札、左側に崇敬神社のお神札をお祀りします。
一社造の場合
一社造の場合
一番前に神宮大麻、次に氏神神社のお神札、その後ろに崇敬神社のお神札をお祀りします。

お神札の種類と求め方

<天照皇大神宮>

天照大御神は、天皇家の御祖神であり、日本人共通の祖先です。伊勢神宮に鎮座されています。
どちらの神社でもお求めになれます。

<氏神神社神札>

氏神神社(産土神社)とは、家庭であればあなたのお住まいに近い神社、会社であれば地域の最も近い神社のことです。
こちらで天照大御神のご神札と共にお近くの神社でお求めになれます。

<崇敬神社神棚>

崇敬(すうけい)神社とは、特にその方や会社が特別に信仰されている神札のことです。
例えば明治天皇を尊敬しているから明治神宮のお神札を、田舎のお祖父さんが戦争で亡くなられたから靖国神社をお祈りするといった具合です。
このお神札は明治神宮や靖国神社など、特定の神社でお求めになることとなります。

神社の年中行事

全国の神社で行われる日本伝統の祭事に参加しよう。

時期 祭事名 祭事内容
1月1日 歳旦祭 1年の始まりに国家の安泰と平穏を祈願します。 
2月3日 節分祭 節分祭立春に先立ち、邪気を祓います。
2月11日 紀元祭 日本の建国を祝うお祭りです。
2月17日 祈年祭 その年の五穀豊穣を祈願します。
4月~5月 春祭り 春祭り全国の神社で例祭が行われます。
6月30日 夏超大祓 知らずに身に付いた半年間の罪・穢れを祓います。
9月~10月  秋祭り 全国の神社で例祭が行われます。
11月10日 七五三詣 三歳男女児、五歳男児、七歳女児の成長を祈願します。
11月23日 新嘗祭 その年の実りを神様に感謝します。
12月31日 年越大祓 知らずに身に付いた半年間の罪・穢れを祓います。
毎日 日供祭 米・水・塩をお供えし、その日の無事を祈願します。
毎月1日・15日 月次祭 お榊・酒を替え、日々の暮らしの平穏を祈願します。

※太字の祭事には、会社でも参加するとよいでしょう。

神社を祀る場所について

神棚を祀る場所について
※上に部屋などがあり、人が神棚の上を歩くことのある場合は、これより上は何もないという意味合いの「雲」という字を白い紙(奉書紙など)に書いて神棚の上の天井に貼ります。

≪お勧めできない設置場所≫
人が出いるするドアの上は避けるようにしてください。また神棚と仏壇が向い合せになることは好ましくありません。